着物の汗対策、ちゃんとできてる?|快適で美しく着るための工夫と選び方
目次
1.はじめに|着物と汗は切っても切れない関係
着物姿は涼やかで凛とした美しさがありますが、着ている本人は汗との戦いということも少なくありません。
特に夏場や暖房の効いた室内、緊張する場面では、思った以上に汗をかきやすいものです。
汗を放置すると、汗ジミや変色、絹生地の傷みにもつながります。
そこで今回は、着物をきれいに、快適に着続けるための「汗対策」にフォーカスしてご紹介します。
2.着物に汗をかくとどうなる?

汗は水分と塩分を含むため、絹や麻といった天然素材にとっては大敵です。
- 塩分や皮脂で繊維が傷む
- 汗が酸化して黄ばみや変色を引き起こす
- 湿気がこもってカビの原因になる
- 肌に密着して不快な着心地に
また、帯や長襦袢、居敷当などにも汗が伝わり、見えないところでダメージが蓄積することも。
事前の対策と、着用後の正しいケアが非常に大切です。
3.汗対策の基本アイテム

3-1.吸水性の高い肌着・インナー
着物の下に着る「肌襦袢」「裾よけ」「ワンピースタイプの和装インナー」は、**汗を吸い取る“第一の壁”**です。
素材のおすすめは以下のとおり
- 綿素材: 吸汗性・通気性◎、洗濯可で扱いやすい
- 麻素材: 吸湿・放湿性に優れ、さらっと快適
- 高機能化繊(クールタイプ): 速乾性とストレッチ性を兼ね備える
特に「汗かきさん」は、通気性と速乾性を重視した素材選びをすると、汗のベタつきが軽減されます。
3-2. 和装ブラ・ステテコの効果
- 和装ブラ: 汗をかきやすい胸元のムレ・ベタつきを軽減
- ステテコ: 太もも〜腰回りの汗を吸収し、着物への張りつきを防ぐ
和装ブラはワイヤーなしで締め付け感も少なく、着物のラインを美しく整えながら汗対策もできる優秀アイテムです。
3-3. 汗取りパッド・脇汗シート
脇の下に貼るタイプの使い捨て汗取りシートは、特に絹の長襦袢や着物に脇汗がしみるのを防ぐのに有効。
背中や胸元にも使えるタイプがあり、夏きものにはマストアイテムです。
4. 汗をかきやすい部位とその対処法

汗は全身にかきますが、特に対策が必要なのは以下の部位です。
| 部位 | 対策アイテム | 備考 |
|---|---|---|
| 脇の下 | 脇汗パッド、肌着 | 絹への直汗防止が重要 |
| 背中 | 汗取りインナー、タオル | 座ったときのムレに注意 |
| 腰回り・太もも | ステテコ、居敷当 | 長時間の座りで汗ムレが発生 |
| 胸元 | 和装ブラ、ガーゼパッド | 汗が帯に移る前に吸収 |
また、帯下にガーゼや手拭いを入れることで汗の伝播を抑える方法も昔から使われています。
5. 季節別・TPO別の汗対策のコツ

夏(6〜9月)
- 肌着は麻・クール素材
- ステテコと脇汗パッドは必須
- 汗をかいたら途中で着替える想定も◎
冬の暖房・初詣・パーティー
- 暖房による室内のムレ対策
- 背中にガーゼを挟んで吸汗をサポート
- 冬用でも、汗対策は忘れずに
着物レンタル・式典
- 自分のインナーを持参して対応
- 汗をかいたら、こまめにハンカチで首元・襟裏を拭く
6. 汗対策+事後ケアが大事!
汗対策をしていても、完全には防げないのが汗の怖さ。だからこそ、着用後のケアも大切です。
着物の着用後にすべきこと
- すぐに風通しの良い場所で陰干し(1時間〜2時間)
- 汗抜き加工や丸洗いを定期的に検討(特に盛夏)
- 収納前には湿気を飛ばすことが必須(湿度が高いとカビの原因に)
また、目に見えない汗は数ヶ月後に黄ばみとなって浮き出ることもあるため、「着たら手入れ」の習慣を身につけましょう。
7. まとめ|快適に着物を楽しむために

汗をかくのは自然なこと。でも、対策をしないと着物を傷めてしまう恐れがあります。
だからこそ、事前の対策+事後のケアで、美しく快適な着物時間が続けられるのです。
汗対策の3原則
- 吸収する:肌着・パッドで汗をしっかり吸収
- 逃がす:通気性を意識した素材や仕立てでムレを回避
- 防ぐ・守る:汗が着物に直接つかない工夫を
着物は繊細だからこそ、大切に着る楽しみがあります。
汗とうまく付き合いながら、季節を楽しむ和装ライフを満喫しましょう。